ヤモリ女、暴れる野人、串刺しの中国達人・・・撮影禁止の見世物小屋の中を独占取材!

いまでは全国で数か所でしか見ることができない見世物小屋。撮影禁止の内部に潜入して、独占取材を敢行!

Reportage | 2017.03.01

新宿・花園神社の境内で開かれるお祭り「酉の市」では、江戸〜昭和にかけて娯楽として親しまれたが、時代の変化とともにいまでは見ることが難しくなった見世物小屋がいまでも架かる。
2016年11月に催された酉の市。露天商の「いよぉ~!パパパン!パパパン!パパパパパン!」と熊手が売れたときの喜びの三三七拍子と、「熊手買ってって!」という太めの声が聞こえていた。さらに熊手だけではなく、お好み焼き屋や飴細工屋などさまざまな出店が出ており、その中に見世物小屋の客を呼ぶ口上が響く。
「さぁさぁ、屋根裏で発見された、謎の美女。20年以上人間と触れ合うことがなく、まるでヤモリのようにゴキブリやゲジゲジ、ムカデ、ハエを好んで食べていた、ヤモリ女。そのヤモリ女による悪食の実演。お代は見てからで結構だよ!」。
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入り口の怪しさに身構えていると、「ジリリリリリ!」という入場のタイミングを示す鐘の音が鳴り響き、「さぁさぁ次はヤモリ女!お代は見た後で結構だから入った、入った!」の声に思わず乗せられ、見世物小屋の中に入ると薄暗い空間は満員で、熱気で少し暑い。
見世物小屋の中へ!ヤモリ女がゲジゲジやムカデを食べる、悪食の実演!
進行係の「ヤモリ女の登場だよ!はい!奥の方にどんどん詰めて!」という声とともに、舞台上に爬虫類のように這いながら女が出てきて、舞台上をところ狭しと這い回る。
「この女は20年以上人間と触れ合うことなくヤモリのようにゴキブリやゲジゲジを好んで食べていた、いまも食事をさがしているのでしょう」と進行もまくしたてる。
続いて、ゲジゲジやムカデなどの虫が大量に入った透明な箱を持ち出し、最前列に近づけると、観客が後付さりする。その後ろから、ヤモリ女が箱を持った進行役に近づいていく。
すると、ヤモリ女は箱から虫をおもむろに掴み、口の中に入れる!
口の中で30秒ほど咀嚼をする姿に観客は絶句し、悲鳴があがりつつも、ヤモリ女から目が離せなくなっている。虫をしっかりと飲み込むと、満足げな笑みを浮かべてヤモリ女は、再び舞台の奥に消えていった。
両頬を貫く1メートルほどの串!中国達人による串刺しに呆然。
「続いては、中国から来た達人による串刺し芸!」。その声とともに、舞台に登場したのは、1メートルほどもあろうかという長い串を両頬に刺している男。あまりの姿に登場と同時に観客がざわつく。
両頬が串刺しになった状態で、舞台上をふらふらと周遊していた達人は、おもむろにブロックを乗せた台車を持ち出し、顔に刺さっている串に縄をかけ、それを用いてブロックを乗せた台車を引っ張る!観客席から悲鳴があがる。
数メートルにわたり台車を引っ張ったのち、舞台から去り、観客がため息にも似た安堵の吐息を漏らしていた。
やりたい放題で暴れまわる、樺太から来た野人たち!
「さぁ、ユーラシア大陸の東方 、オホーツク海の南西部にあるロシア連邦の樺太に潜んでいた野人を連れてきましょう!」と、進行役。ただ、いくら待っても待っても、野人が出てこない。進行役が舞台上の入り口に確認をしにいくと、その時。
突然舞台の下から登場した半裸の野人に観客も驚き、おおっ!と声があがる。その直後、何やら上の方からガタガタと音がする。
舞台上部から野人が登場!野人が2人になると、いままで進行をしていた青い服の女が何やらもぞもぞしている。突然服を脱ぐと、野人に!いまや3人になった野人は、もう一人の進行役に襲いかかった。野人に襲われた進行役は、野人の好物だというものを取り出す。
ドライアイスだ。冷気でけむりが上がっているのが、客席からみてもはっきりと分かる。それを野人に投げると、3人の野人はドライアイスに飛びつき、我先にと食べ始めた。
ドライアイスを食べ終わると、次にベンチ程度の大きさの、上向きに釘が敷き詰められた台座を取り出した。「はい、それではここの上に寝っ転がって欲しいのはどの野人かな?!」観客席に進行役が質問する。「あの人!」 観客が細身の野人を指差す。すると、その野人が針の上に寝っ転がる!
野人を指名した観客が目を覆っている。続いて、進行役が扇風機を取り出すと、カバーを外し、回転させはじめた。「はい、この扇風機を舌で止める野人は誰がいい?!」再度観客に聞く進行役。「あの人!」今度は大柄な野人が指名され、おもむろに扇風機を掴むと、舌を扇風機に突っ込む。バチバチバチ!という音とともに、唾液がほとばしる。生なましい音に、観客席から悲鳴が聞こえる。しばらく舌を扇風機の羽根に当てると、扇風機が停止した。
本稿はここで終了だが、見世物小屋では他にも鼻に釘や電動ドリルを打ち込む驚異的な「鼻の芸人」や、ギリギリの状態で演芸を行う「寝たきりの病気の老人」など、紹介できなかった演芸が多数ある。見世物小屋を見れる機会は少ないが、ぜひ見たことがない人は自分の目でみてみて欲しい。
また、演芸を行っているのは劇団「ゴキブリコンビナート」で、座長であるDr.エクアドルに取材したインタビュー記事も公開中。
● ゴキブリコンビナート座長、Dr.エクアドルインタビュー記事
・なぜ、見世物小屋で演芸を行うのか。劇団「ゴキブリコンビナート」Dr.エクアドル インタビュー。
・ゴキブリコンビナートウェブサイト
《写真・林ユバ》

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anTeNT編集部
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