白い世界で育った画家・石井智菜美の、色彩のみで紡ぐ耽美的な世界。

北海道の雪に囲まれた街で育った、美しい色彩が印象に残る耽美的な画家、石井 智菜美の話と作品をご紹介。

Art | 2017.05.25

彼女は、子供の頃から雪に囲まれた真っ白な世界と、その真っ白な世界に対比するようなきらびやかな夕陽や、朝のとろけそうな水色の空がつくるグラデーションによく見入っていた。
物心がついたときに一番最初に覚えているのは、幼稚園のお絵かきの時間。画用紙に髪の長いドレスを着た女の人を描いて、そこに赤やオレンジのグラデーションをつけていた。
雪に囲まれた世界で育まれた、グラデーションへの想い
アーティストの石井智菜美は北海道の自然環境が豊かなある町で育ち、絵を描き始めたのは、2007年。その頃から、ボールペンと水彩色鉛筆で耽美的な画風の世界観は確立していた。2009年にガリレア・レイノ簡単公募展「あなたの作品 みせてください。」で入賞すると、2015年6月のヴァニラ画廊をはじめ、さまざまな場所で個展を開いた。

羽化の季節

テーマもストーリーもない。ただただ色と、その色が変わっていく過程が好き。
そんな石井智菜美に作品のテーマを尋ねると、特にない、という。
「テーマやストーリーはなく、色をただ綺麗に表現したいだけなんです。静謐で色の深みが出ているものも好きだし、様々な色を使っているものも好き。特に、グラデーションのような、色が変化していく過程が好き。描いているのが、ただ楽しいんです」。
耽美的な作風からすると、ストーリーや世界観を追い求めたくなってしまうが、それはなく、タイトルもその場で思い浮かんだ単語をつけているだけだという。そういった耽美的な作家では珍しいストーリーや世界観のなさと、北海道の自然環境が多くの影響を与えた、美しいグラデーションを持つ色彩、繊細なタッチが、受け手にそれぞれのストーリーや世界観を想像させる魅力的な表現に結実している。
いままでの作品の一部ご紹介していく。
《石井 智菜美 Web Gallery》

束縛

like a dog

極楽鳥歌

黒いドレスの女

仕立て屋たち

夜を泳ぐ

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anTeNT編集部
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